ポプラ社が学校向けオンライン事典サービス「Sagasokka!」のユーザー調査結果を公開しました。児童生徒の情報収集への自信や、正誤確認の実態が見え、探究学習や情報活用指導の設計に役立つ内容です。
株式会社ポプラ社(東京都品川区)は、小・中学校向けICTプラットフォーム「MottoSokka!」で提供するオンライン事典サービス「Sagasokka!」について、2025年度ユーザーアンケート結果を公表しました。調査は2026年2〜3月に実施され、利用中の小・中学校の児童生徒317人が回答しています。
9割超がネットでの情報収集に自信
アンケートでは、「インターネットを使って情報を収集することができると思うか」という問いに対し、93%が肯定的に回答しました。小学3年生から中学生までを対象とした結果で、学年が上がるほど「とてもそう思う」の割合が増える傾向もみられています。
学校現場では、GIGA端末の普及により検索行動そのものは日常化しています。今回の結果は、児童生徒が単に端末を使えるだけでなく、「自分で調べられる」という自己効力感を持っていることを示すデータとして注目できます。
正誤確認は約8割、中学生では意識低下も
一方で、「調べた情報が正しいかどうか確認しようとしているか」という問いには、「いつも確認している」「ときどき確認している」が79%でした。多くの児童生徒に確認の意識がある一方、約2割は十分に確認できていないことになります。
また、学年別では小学生より中学生のほうが「確認している」割合が少ない傾向が示されました。検索スキルの向上とともに、情報を見つけるスピードは上がっても、出典や信頼性の吟味が後回しになる可能性があります。探究学習やレポート課題では、「調べる力」と「確かめる力」を切り分けて育てる必要がありそうです。
サービス利用で「調べる回数が増えた」声
「Sagasokka!を使い始めて変化したこと」としては、「気になったことや、わからないことをしらべることがふえた」という回答が多く寄せられました。加えて、「正しい情報かどうか考えるようになった」「情報の出典を意識するようになった」といった声もあり、調べ学習の入口としてだけでなく、情報リテラシーの土台づくりにも一定の効果がうかがえます。
授業で使う資料環境が整うと、児童生徒の「まず調べてみる」という行動が起きやすくなります。特に、子ども向けに編集された事典型コンテンツは、一般的なWeb検索よりも情報の難易度や信頼性をそろえやすく、初学者の調査活動を支える役割を果たします。
31,000項目超を収録したオンライン辞典
同サービスは、『総合百科事典ポプラディア第三版』を中心に、子ども向けレファレンス資料をデジタル化したオンライン事典サービスです。2022年4月に提供を開始し、基本用語に加えて最新用語や身近なテーマも含む31,000以上の項目を収録しています。
時間や場所を選ばず同時利用できる点は、1人1台端末環境との相性がよく、朝学習、総合的な学習の時間、教科横断の調べ活動などにも組み込みやすい設計です。ポプラ社は導入検討校や教育委員会向けに、体験用IDも案内しています。
💡 先生へのポイント
- 「検索できる」ことと「信頼できる情報を選べる」ことは別の力として指導する
- 中学生ほど正誤確認の意識が下がる傾向を踏まえ、出典確認を評価項目に入れる
- 調べ学習の最初の情報源として、子ども向け事典と一般検索を使い分けさせる
- 探究課題では「何を調べたか」だけでなく「どう確かめたか」を言語化させる
まとめ
今回の調査は、児童生徒の多くがネットでの情報収集に自信を持つ一方、情報の正誤確認には継続的な指導が必要であることを示しました。学校では、検索スキルの育成に加え、出典確認や情報比較を含む情報活用能力をどう授業に組み込むかが、今後ますます重要になりそうです。
出典:インターネットでの情報収集に自信のある児童生徒が多数。学校向けオンライン事典サービス、2025年度ユーザーアンケート結果を公開 | 株式会社ポプラ社のプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001234.000031579.html




